FC2ブログ
山口県美祢市美東町から観光・イベント情報と、地域振興に携わる人々の応援を    全国に発信しています
末原窯跡群
美東町には山口県指定文化財が四つあります。
あっ、「銭屋のハゼの木」が県指定天然記念物に追加されましたから
今は五つですね。そのうち有形民俗文化財として「佐山の山神枡
(室町時代)」・「長登の岩絵具製造用具及び製品(江戸時代)」の
二つがあり、史跡として「末原窯跡群(奈良時代)」があります。
また、有形文化財として「長登銅山跡出土木簡(奈良時代)」もあります。
その中で今日は、赤 末原にある『末原窯跡群』を紹介しましょう。
末原窯跡群-1
『末原窯跡群』は今から1260~1100年前、8世紀前半(奈良時代
後半)から9世紀前半(平安時代初期)頃にかけて使用された、典型的な
須恵器窯跡群です。須恵器とは、5世紀に朝鮮半島から伝わった焼物で、
ろくろを使って成形し、登窯(斜面に造って、効率よく熱が行き渡るように
したもの)で灰色に固く焼きしめられた焼物のことを言います。
使っていた窯が壊れると、新しい窯をその隣に造っているので、窯の
構造の変化が分かります。窯も使い捨ての時代があったようです。
この窯跡群によって、窯の構造の変化や遺物の型式の変化を確実に
知ることができ、貴重な歴史財産ということで県指定に登録されました。
末原窯跡群-2
分かりやすく、歴史を箇条書きにしてみますと・・
  奈良時代:瓦の需要が盛んになり各地に瓦窯が築かれる。
  奈良・平安時代:須恵器の生産地としての活動が活発となる。
  室町時代:集落の営みが始まる。
  江戸時代:現代に続く水田風景が形成される。
  昭和51年5月17日:赤 末原で半地下式窯跡が三基発見される。
    後に美東町指定文化財、史跡に登録。
  昭和52年・54年:発掘調査により五基の窯跡が発見される。
  昭和55年4月11日:山口県指定史跡に指定登録。
  平成9年:窯跡前の水田が圃場整備に伴って発掘調査が行われる。
    新たな窯の存在が推定され、室町時代の掘立柱建物跡も検出。
    土師器、呪符木簡などが出土。

奈良・平安時代、窯業活動は活発に行われ、山陽側(山口市陶窯跡)、
山陰側(日置町峠山窯跡)と、内陸部(美東町末原窯跡)が
各々の供給体制をとっていたことを裏付けています。
また、各発掘調査による出土品は山口県埋蔵文化財センターに
保管されているそうです。いつか見に行かねばと思っています。
末原窯跡群-3
フェンス越しに撮影したので、見難いですが内部の感じです。
『末原窯跡群』は、窯の前半分は破壊されていますが、
焼成室の保存が良好だそうです。
五基ある内の4号窯が、分かりやすくてお薦めでしょう。
美東町へお越しの際は、ぜひ、国指定史跡『長登銅山跡』と合せて、
県指定史跡『末原窯跡群』を見学し、美東における
古代の歴史を感じて欲しいと思っています。
華やかさはありませんが、先人の姿が見えるかも知れません。
地図リンクはこちらを↓(末原窯跡群)
  Mapion
関心のある方はこちらを↓
  □ 美東町HP > 美東町の魅力 > 末原窯跡群
  □ 山口県HP > 埋蔵文化財センター
スポンサーサイト



テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック